来廊

dixannees2009-09-21

20日より始まった企画展「EiN SCHATZ −1週間だけの雑貨屋さん−」。創造社デザイン専門学校の学生さんによる手作り雑貨やTシャツを展示販売中です。ぼちぼちとお客様がお越しになり、有り難いことに作品をお買い上げくださる方もちゃんとおられます。私としてはまずはひと安心・・・。




今のところギャラリースペースの利用歴としては、
夏に実施したイベント『パンダウォーク』のワークショップのみ。
ご近所雑貨屋さん&カフェさんと一緒にやりましたが、
私以外の方々は地元に住み、
お店も私よりは長くやってらっしゃる方々。


何が言いたいかというと、いろんな意味で“顔が広い”ということ。
地元のお店の方々とも交流、若しくは面識があるだろうし、
地元以外でもお店として、商品を通じて等で
横のつながりがありそうだし、
普通の人付き合いとしても、
私よりはうんと広がりのある方々でした。


その方々のおかげで、
『パンダウォーク』はそこそこの成果を収め、
予想以上のお客さまに来てもらえたんだと思っています。



イベント未経験、ギャラリーオーナー未経験の私が学んだことは、
やはり“知人、友人”が大切だということ。


素人の感覚からすると、
イベントにしても、ギャラリーにしても
来店、来廊してくださるのは一般のお客さまと思いがちですが、
その店にも、その作家や作品にも
なんの関係もない方がそうどんどんとやって来てくださるわけが
ありません。


総じて言えるのが、
何かしらの“予備知識”“前情報”が必要ということ。


お店なら、
雑誌に載るでもいいし、地図に載るでもいいし、
またはどこか自分が訪れた先のお店でその店の情報を得て
自分に合うかどうか、興味が湧くかどうか等々、
色々考えた結果「行ってみようか」となれば、
来てくださるのでしょう。
若しくは、自分の知り合いなどから勧められると、
その人物への信頼度によって、
行く行かないも決まってくるというか・・・。


個展などなら、
その作家を知っているか、その作品を何かで見たことがあるか、
自分の好きなテイスト、タッチかどうか等々、
詳しくなくても、ちらっとだけでもいいので
何かしら情報を持っていると判断しやすくなるはず。


なんの予備知識もなく、たまたま通りかかったら、
店があり、奥で展示もやっているようだとなっても、
店を覗きながら通過するだけで、
中まで足を踏み入れようという方は珍しい。
そこで中に入って来てくださる方は、
よっぽど何か直感的に相通じるものがあり、
自然と足が向くのではないかと思います。
かなり貴重なお客様です。
そして極めて稀なケースです。



みなさん、何か根拠が欲しいのではないかと思います。
「知り合いがやっているから行ってみよう」
「雑誌で紹介されていたから行ってみよう」
「友人に勧められたから行ってみよう」・・・etc。


未知のものに対して構えてしまうのは、
動物としてごく自然なことだと思います。
だから少しでも情報があると安心して行動に移せる。



                 * * *



小難しく考えているように見えそうですが、
とりあえず、
まずは友人、知人に宣伝して来てもらうのが第一だということ。
その意味で顔が広くないとなかなか厳しい。
みんな来てくれるわけではもちろんないし・・・。
そして、例え友人、知人に対してだとしても、
宣伝行為が苦手だったりすると、ちょっとしんどい(←自分のこと)。


そうしたもろもろのことを
何のとまどいもなくスマートに出来るようになれば
もっと“開ける”ような気はするんですけどね・・・。


今回の企画展でも傍から見ていて思うのは、
やはり、「顔が広い、友人、知人への宣伝を
しっかり行っている(だろう)人」は、
来廊者も多いし、購買率も高い ということ。
若いながらしっかりしている方もちゃんとおられて、
感心してしまいました。


やっぱり“基本”だよなぁと。


パンダのときで一応学習はしたので、
自分たちの周りに宣伝してくださいねとアドバイスはしたのですが、
それをどこまで実行されているか・・・。


あと5日。


天気が当初の予報から変更され、曇り、雨マークも登場してきて
しまいました。
雨の中、わざわざ立ち寄ってくれる人などいないに等しいでしょう。
最初は天気が味方してくれてラッキーだなと思っていたのですが、
一体どうなることやら。


ひとまず、不特定多数を目指すよりは、
“特定少数”で着実に来廊して頂き、
ちゃんと案内をして気に入ってもらえれば
購入して頂けるような雰囲気作りを心がける
というパターンでいったほうがよいのではないかと・・・。


でも、
そうした周囲への“種まき”が出来ていないのなら、
地道に宣伝(呼び込み)して来てもらうしかないわけで、
昨日は、人の流れのあるところで学生さんが少し宣伝されたようで、
その方たちがちゃんと見に来てくれていました。


なので、こうした活動も必要になるでしょう。


大成功でなくてもいいと思うので、
一応の成功で終わってくれることを祈るばかりです。
他人事のようで申し訳ないですが・・・。
(何せ、自分の店のことがあまり手が付けられておらず、
 余裕がないもので・・・。学生さん、ごめんなさい)


終わり。