町の小さなお店

dixannees2009-04-23

昨日の賑わいモードとまではいかないものの、今日も出だしからいい空気が流れました。内装工事をしている時も少し挨拶をしたり、言葉を交わしたりしていたご近所さまが、開店以来始めて店を訪れてくださり、いろいろと世間話をしたのです。




一通り店の商品をご覧になり、
大体の私の好みを察知されたようで、
海外旅行に行かれた際に買ってこられた布を持って来られ
「あなたなら、こういうのも面白い(と思う)でしょう」と
私に見せてくださいました。


それは丁寧に縫いこまれた刺繍が見事な大判の布で、
色も茶色、紺、グレーといった落ち着いた色使い。
縫われているモチーフも
その土地の民族が神と崇めているらしき
動物のようなものだったり、人のようなものだったり、
とても不思議な魅力を放つ偶像でした。


すでに定年退職をされているそのご近所さまは、
今はもっぱら趣味を楽しむ毎日らしく、
美しい景色が好きで海外旅行には昔から頻繁に行かれているとか。


そして美しい景色を見れば写真に収めたくなるのは自然な感情で、
写真も沢山撮られ、引き伸ばして額に入れたりして飾っているそうです。


というわけで、話をしているうちにまたご自宅に戻られたかと思うと
お店に再びお越しになり、
「遅くなったけど、これ開店祝いにあげましょう」と、
マチュピチュに行かれた際に撮った写真を額ごとくださったのです。


びっくり!
そして、感謝!
です。
ありがとうございます!!


行ったことのない場所、実際に見たことのない不思議な景色。
私も行ってみたいとすぐに思ってしまいました。


せっかく撮った写真を頂いてしまっては申し訳ないと思いつつも、
これまたせっかくのご好意ですから、素直に甘えて頂いてしまいました。


いつかマチュピチュにも行ける日が来るといいなと思いつつ。。。
ご近所さま、お心遣い誠にありがとうございます。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。


      * * *


お店のほうは、やはり変わらず“平和”な一日。
若いお嬢さん二人連れがご来店され、
その内のお一人が、
私が15年程前に入手し、そのままあまり活用していなかった籐カゴで
今は店の備品として使っているものを「譲ってほしい」とのお申し出。


あまり使っていなかったこともあり、
それほど傷んでいるわけでもないけれど、
何せ備品で使っているので、
新品ではない。。。


他にも新品で似たようなものは取り寄せできますよと提案してみるも、
やはり「これがいい」といたく気に入られたご様子で、
そこまで仰ってくださるのなら、と、
譲って差し上げました。


小さいお店ならではのこんなやりとり。


やっぱり自分で店をやってよかったなぁと
つくづく思う一日でした。。。