人-つながり

dixannees2009-06-06

数日前にも友人、知人の来訪の有り難さを書いたところですが、今日はもっと不思議な有り難い
“人の縁”を感じるお話です。




私、実は週5日始発の次の電車に乗って働きに出かけます。
(含んだ言い方ですが、お気になさらず…)


その時間帯のしかも女性専用車両に乗っていると、
人は少ないですし、
自然と座る位置や乗り合わせるメンバーも決まってきます。


そんな状況の中、私の座る位置の近くにいつも座っておられる
私の母くらいの女性と、一言、二言言葉を交わすようになりました。
最初は、冬場、仕事上どうしても荒れてしまう指先を保護するために、
私がその空いた電車内でバンドエイドやら薬やらをつけていると、
その女性が「これを使ってみたらどう?」と
声をかけてくださったのがきっかけでした。


結果的にそのお勧め頂いたものは使っていませんが、
それ以来、ちょっと話をしたり、アメをくださったり、
何かしら気に掛けてくださいます。
疲れているときなどはその頂いたアメが有り難かったものです。


そうして多少顔見知りになったからと言って、
いつも話したりするのではなく、
適度な距離を保ちつつ、お互いを尊重し、
何かのときに少し会話する。
出来そうで出来ない、とても“高度”な人付き合いを
さりげなくなさる方です。


なんとなく「さすがだなぁ」と思ってしまいます。
年の功というか、何と言うか。
単なる勘ですが、
きっといろんなことを経験されてきたんだろうなぁと
思わせる振る舞いなのです。
歳だけ重ねてる人もいますが、そうではない何かを感じる方です。


そして、そんな早朝の人目を気にする必要のない時間帯にも関わらず、
いつもお化粧もちゃんとされて、
洋服もちゃんとコーディネートされていて、
おしゃれな方なのです。
だからといって、決してけばけばしくもなく、
わきまえているというか、控えめというか・・・。
いやぁ、すばらしいです。



で、その方と同じ電車に乗るようになってから2年ほどして
私が店を始めたのですが、
一応宣伝させて頂こうと、その旨お話すると、
「いつになるかわからないけれど寄せて頂くわね」と
仰ってくださいました。


そして、それが今日実現したわけです。




その方のお姉さまとそのお孫さんである若い女性と一緒に
3人で来てくださいました。
その時もお互い言っていましたが、
はっきり言ってお互い名前も知らない者同士です。
(私は今日名刺を渡しましたが、相手のお名前はお聞きしなかったと…)


だけど、何か通じるものがあって、縁があって、
こうしてお店に来てくださったわけです。


人生、いろんな出会いがあるなぁとしみじみ思います。


この先、長いか短いか分からない人生ですが、
こんな素晴らしい出会いがいくつか訪れることを願いながら、
地道に店を続けられたらなぁと思います。


今日は暑い中、遠くまでお越しいただき、
本当にありがとうございました。