(続)寒い・・・

春よ、来い

先日、知り合いの雑貨屋さんから「自分のお店も寒いですよ」と教えていただき、正直、当店だけが寒いのではないんだとホッとしました。今までの経験上、私の中で“冬は暖かく、夏は涼しい”という快適温度を保つのが普通のお店という認識があり、“寒いお店”というのはあまり経験したことがなかったので・・・。




また別のお店の方々の話でも皆さん一様に「寒い」と仰るので、
「あー、毎年、寒い中で営業しているんだなぁ」と、
改めてあまり暖まらない寒いお店(当店)でも
そこまで罪悪感を持たなくてもいいのかな。。。と。


そして、ちょっと無理して暖房強めで様子を見ていたのを、
「このくらいなら大丈夫かな」と思えるところまでで抑え、
ずっと店にいる自分はやっぱりコチコチ&ジンジン状態でも、
ご来店くださるお客様には、
多少は温もりを感じて頂ける程度にはしていたのです。


そんな中、
本日、ちょうど1年ほど前にこの店の改装でお世話になった大工さんが、
しばらく何の連絡もしていない私&私の店を心配して
訪ねて来てくださったので、
ちょっと店内の寒さについて聞いてみたところ・・・
「(外から入ってきたとき)暖かくはないけど、寒いとは思わない」
と“正直に”感想を言ってくださいました。(苦笑)


 (そうか、やっぱり暖かくはないんだなぁ・・・)


でもその後にポケットから二つもカイロを取り出され、
「いつもこうして温めてるから、あんまりわからへんねん」と
フォローしてくださり、
さらに、エアコン暖房の効いたいい車を運転して来られたので、
たぶん快適温度の車を出て当店へ入ってきても
あまり暖かいとは思わないだろうなと、
私も推察してしまいました。


まぁしかし、
いずれにしても当店は“快適あったか雑貨屋”ではないのです。


ガンガンに暖めるのはちょっと不可能に近く、
色々な理由から“外よりはマシ”程度の店内温度になってしまいます。


この店は、建物の構造&部材面から
夏は外よりも暑く、冬は外よりも寒い
というのは分かっていましたし。。。




と、なんだか言い訳がましくうだうだと書いてきましたが、
自分を納得させるために書いているようなものなので、
この記事を読まれた方はどうぞお気になさらないでくださいませ。


とりあえず、


誠に恐縮ながら、当店はあまり暖かいお店ではありません。
何卒ご了承くださいませ。。。


と、表の黒板なりガラス戸なりに表示しているつもりで
毎日お客様を迎えています。
そんな感じです。。。



<後日談>
この記事の翌日、翌々日と暖かい日が続きました。
でも、当店は“外より寒い”店なので「う〜ん・・・」と思っていて、
ご来店くださったあるお客様に
「今日は外のほうが暖かいと思います。スミマセン・・・」と
一言告げると、「あ、そうですねぇ」との返事。


自分から言ったものの「あ、やっぱりそうか。。。」と
再認識してしまいました。


もう自分では感覚がマヒしかけていて、
「この店は寒い」ということしか頭にないので、
本当はどうなのか、本当に「寒い」のか「それほどでもない」のかが
分からなくなってきています。


なので、これからも時々お客様に聞いて確認していかないと
いけないなぁと思っている次第。。。


というわけで、外のほうが本当に暖かかったので、
ガラス戸を少し開けて営業してみたのですが、
中まで暖気が入ってくるほどでは当然なく、
束の間の夢に終わってしまいました。。。


そう、私が“寒い”ことに結構負い目のようなものを感じていて、
お客様に恐縮し、断りを言ったり、暖房を強くしたりすると、
何度かご来店くださり、少し世間話などもするお客様は、
たいがい「いえいえ、大丈夫ですよ。歩いてきたので暖かいです」と
逆にこちらを気遣ってくださいます。
本当に申し訳ないです。
“大人な”お客様がたに救われています。。。


“みぃちゃん”ではありませんが、
「春よ来い、早く来い」の心境です。。。