トイレの神様

Toilet

お店を始めて、毎日FMラジオをかけていて、よくJ-POPがかかるので、音・音楽だけはJ-POPに多少詳しくなったような気がします(アーティストの顔や経歴などは殆ど知らないという意味で・・・)。ほぼ耳から入ってくる情報のみということです・・・。




自分は本来、洋楽派で
ヘビメタ、ハードロック(バラード除く)“以外”は何でも聞いて、
特にブラック&ソウル系が好きだったりするので
J-POPは基本的に敢えて聞くというほどの存在ではないのですが、
ラジオから流れてくるたくさんのJ-POPの中に、
たまに「この曲いいなぁ」「この人上手いなぁ」「この声いいなぁ」
などと思うことがあります。


去年、一人で内装仕上げを黙々とやっていたときのお供も
ラジオだったのですが、
その時によく流れていて初めて知ったアーティストさんに
秦基博さんがいます。
メジャーデビューして2年ほど経っていたそうですが、
それまでほとんど音楽やラジオも聞けていなかったので、
このとき初めて知りました。


上手いし、声がいいし(好みの問題もあるでしょうが…)、
よく伸びるし、いい曲を作るし・・・
すごい若手アーティストさんがいたんだなぁと感心したものです。


そしてもう一人、その時初めて知ったアーティストさんが
阿部真央さん。


彼女は若いながら、ちょっとスゴイと思ってしまいました。
私なりの理由は色々ありますが、
とにかく彼女のこともすごい新人アーティストさんが
出てきたんだなぁと思ったのでした。


そして去年の春先だったか、
ヘビーローテションで流れていた兵庫出身の女性シンガーさんがいました。
彼女のことは、前述のお二人ほどの印象は持たず、
「あー、こういう人もいるんだな」くらいの感想。


ところが、本日、そのFM局からすごい曲が流れてきて、
思わず最初から最後までずっと聞き入ってしまい、
おまけに涙も鼻水も流れてきてしまい、
ヒマな店でホントに良かったとしみじみ思ったという次第。
イカン、イカン)


それが、その兵庫出身の女性シンガー、植村花菜さんの曲で、
曲名はこの記事のタイトルに書いた「トイレの神様」。


曲紹介でそのタイトルを聞いたとき、
ポップな曲調で面白い、可愛い歌詞の歌かと思ったら、
アコースティックで飾り気のない真っ直ぐな歌で、
物語のような歌詞が思わず耳を離せなくなる感じで・・・。


聞いてすぐ、
これは彼女自身の実話に基づいた曲だろうなと思いました。
何かDJさんがコメントor曲解説をしてくれるかなと思っていたのですが、
約9分もあるらしい長尺の曲をフルでかけていて時間がないからか、
特に説明はなく・・・。(フルでかけないと意味が無いとも…)
どうしても気になったので調べてみると、
どなたか一般の方(真偽は定かではないという意味で…)が
書かれていた曲の感想の中に、
実話を基にしているというようなことがあったので、
あぁやっぱりと。


何と言うか、その様子が手に取るように分かり、
情景がすぐに目に浮かぶ曲です。
歌詞には詳しく触れませんが、
別に自分がおばあちゃん子だったことはこれっぽっちもなく、
物理的に身近にいたわけでもないので、
彼女と全く同じ境遇で深く共感できるから心に響いた
というわけではないのですが、
身近な人間の死に触れたことのある人なら、
何かしら感じる部分があるのではないかと思うのです。


まだ2回しか聞いたことはありませんが、
2回ともほぼ一人店の中で号泣しています。
内心、今お客さんが来たらビックリするだろうなぁと思いつつ。
曲のクライマックス、最後の部分が、
もうダメです。
いいおばあちゃんだったんだなぁと
この1曲だけから見ず知らずの方のことに思いを馳せてしまいます。


どうやらラジオ局へのリクエストが多いらしいのですが、
やはりその長さ故か、ほとんど日中ずっと聞いてますが、
まだ2回しかお耳にかかったことがありません。


大ヒットするに越したことはないですが、
根強い支持を得て、彼女の代表曲、名曲として
多くの人に聞いてもらえる歌になるといいなぁと心から思います。
同じ関西人としても頑張ってほしいと、
“今回は”特別な思い入れも湧きましたし。




色々熱く書いてしまいましたが、
これはあくまでも私個人の何でもない感想です。
ネット上には彼女のこの曲に対して否定的な感想を書いている方も
おられましたし、
すべての物事に対する見方、感じ方、捉え方は
千差万別、人それぞれだと思うので、
人がどう思おうと私は全く関知しないのですが、
私は、感動というのとは少し違う、
上手く表現はできませんが、とにかく心にグワーッと響いた曲
ということをつぶやきたかっただけでございます。


去年のオープン以来、ラジオを聞いていて涙した曲は
この曲を含めて2曲。


もし、お店に入ってきて私の目が赤く涙目になっていても
お気になさらないでくださいませ・・・。



    * * *


最後に、
トイレにはきれいな女神様がいて、
きれいに掃除すると女神様のようにべっぴんさんに
なれるそうです。


もっと早く聞いておけば、
トイレ掃除が好きな女性になっていたかも知れません。。。


でも、これからトイレの掃除をするときは、
“花子さん”ではなく、女神様のことを思ってすれば、
楽しく、前向きにできるでしょうね。
(“花子さん”のストーリーも知りませんし、
 とくに、怖い系のことを想像しながら掃除をしたことも
 ありませんが、何となく・・・笑)




※ここまで読んでくださった方へ
 長文・駄文にお付き合いいただいてありがとうございました。