懐かしい事象

dixannees2009-04-30

昔々、大手有名生活雑貨店で働いていた時に組立家具売場にいて、完成品も少しはあった気がするけれど、殆ど組立式家具を売っていました。その頃はそこまでは思いませんでしたが、残念ながら少なからず商品不良というのはあり、クレームを受けたり、男性社員や役職者が交換に行ったり対応したりということは日常的にあった気がします。




持ち帰りのお客様の場合、
一応、販売時に開梱してチェックをしていたので、
その場で不良とわかると良品を用意することもできましたが、
それでも忙しくて流れ作業的になってしまったり、
慌てていたり…様々な要因で
不良を見落とすことも十分考えられます。
(私だけ…?)


また、配送の場合も、あの頃は一つ一つ開梱してチェックしてから
梱包していたような気がしますが、
シーズンによっては、とにかく大量の配送品なので、
そこまで注意深くチェックすることは現実的にかなり厳しい。


メーカーさんが納品で出荷するときに
しっかり検品をしていてくれれば、
販売者としては不幸にも発生する“余分な業務”を
せずに済むわけですが、
恐らくメーカーさんも大量に商品を生産している中で
丁寧な検品作業などできないのではないでしょうか…。
いろんなケースが発生します。


そして、そうした商品不良によるクレームというのは、
今ももちろん発生しているだろうし、
もしかしたら昔より増えているかもしれません。
その増加の原因は、単なる商品不良だけに限らず、
昔とは違って“時代性”が現れているのではないかとも
思ったりする部分もありますが…。


とにかく、「モノを販売する」限り、
またそれが、量販店やそれに類するお店で販売される場合は特に、
このような事象は永遠に無くならないような気もします。
ある種「起こっても仕方の無い」ことだと。
ま、でも一般消費者の方々はそんなことは関係の無い話で、
完璧な商品でなければ納得できないというのが普通でしょう。


       * * *


その大手有名生活雑貨店を辞めて以降、
そうした商品不良が発生しやすい商品を扱う仕事に携わっておらず、
別の大手有名生活雑貨店で働いていたときも、
扱う商品ジャンルが違うことも大いに関係したと思いますが、
商品不良も本当に少なく、
そしてクレームも本当に少なく、
こんな平和な店もあるんだなぁと感心したものでした。
やっぱり、自分の中では昔の体験が
かなり印象強く残っていると思います。


ところがです。


昨日、当店で販売した組立式家具に不良が発生したのです。
僅かしか仕入れていないですから、
仕入れ量に対してかなりの高確率です。


もう率直に「えーーーーーーーっ!!!!!」という感じです。
開梱して組み立てた商品は不良らしい不良などなかったのですが、
たまたま未開梱のものだけが、
実は不良だったという。。。
もうその偶然の不幸にかなりショックを受けてしまいました。
何よりせっかく気に入って買ってくださったお客様に
ご迷惑をおかけしたことがとても辛いです。
申し訳ない気持ちで一杯です。
そして自分に深く反省しています。


組み立てた2台が問題無かったため、
残りの商品も大丈夫だろうと高をくくり、
胡坐をかいていた自分が情け無いです。
表現は悪いですが、
やはり相手を信用してはいけないなと。
自分で確認しなければいけないんだと。


そして、やっぱり(組立式)家具類の取り扱いは難しいということを
思い出させてくれました。


でも、その商品はデザイン的にすごく気に入った商品で、
質感を大事にしたまま価格を抑えた商品を開発したと
メーカーさんが言っていて、
その通りの商品になっていたので、
私なりに少しばかり思い入れを持ちつつ仕入れた商品でした。
さらにそのメーカーさんの商品は個人的に昔から好きで、
「丁寧なものづくりと販売」をする会社というイメージを
勝手に持っていたので、
そうした部分でもちょっとショックは大きかったのですねぇ。


やはり、人気があって量産、規模が拡大していくと、
どうしても起こってしまうのかなと。


なぜ、“つぶやき”というカテゴリながら、
これほどまでにくどくどと書き連ねているかというと、
商品不良があったこと、
いつもよくしていただいている大事なお客様にご迷惑を
おかけしてしまったこと、
自分の不始末…etc
にショックを受け、猛省しているからというのも
もちろんあるのですが、


その後のメーカーさんの対応があまりよろしくなかった
というのもあります。


これは、今後もずーっと消えることのない印象となるでしょう。


メーカーさんにしてみれば、
何千だか何万だか製造した商品の中の
たった1台に関する私からの不良報告かもしれませんが、
その事実は事実として受け止め、
それなりの対応をしなければいけないと思います。
まして、ストック分ではなく、
お客様に販売した商品が不良だったと報告しているのですから。


納品時、または販売時にチェックしておけばよかったのではないかと、
言われるかもしれません。
仰る通り、納品時に一つ一つチェックしておけばいいのかも知れません。


しかし、細かい話ですが、
状況的に新品状態で販売できるものに関しては、
なるべく新品で販売したいと思うのです。


たぶん、購入者の立場的には開梱、開封されたものよりは、
新品を好まれる方のほうが多いような気もするのです。
自分もどちらかというとそのタイプですから。
(気にしないものももちろんありますが…)


ダンボールに入った商品の場合はとくに、
元の状態そのまんまに戻すのは少し難しい。
どうしても開けた形跡が残ってしまいます。


でも、今回の件で学びました。
僅かばかりの仕入れ量ですが、
それゆえに納品時点で全てチェックしなくてはいけないということを。
って、検品するのは当たり前と言えば当たり前なのですが、
もう長い間、名ばかりの検品作業=数量チェックのみという習慣が
身に付いてしまっていて、
間違いはないだろうという憶測で
やり過ごしてしまっていました。


反省です。
販売者としてもっと誠実に仕事をしなければいけません。
そして、メーカーさんにも誠実な対応を望みます。


早く良品をお客様に届けられるよう、
がんばります。


以上。